代表挨拶 MESSAGE 代表挨拶 西村 成弘 私は、人口300人弱の福井県の山間にある小さな集落で生まれました。祖父に連れられて行った釣りが、何よりの楽しみでした。時が過ぎ、もう一度祖父と行った川に出かけて、愕然としました。山が荒れ果て、川底が浅くなり、かつての魚の住処がなくなっていました。これが現在、大学院で地域活性化の研究を行い、フィッシュパスに取り組んだ背景です。 日本の川は、ある危機に瀕しております。それは魚がいて釣り人がいるというごくありふれた風景が見られなくなるということです。日本の美しい川は、全国にある内水面漁協と呼ばれる地域の川を管理する漁業組合が、魚を放流し環境を整備することによって維持されています。しかし、近年、担い手不足と経営の悪化により、多くの漁協が解散し、川が放置されています。 そういった問題を解決するために、2016年に地域課題解決型企業としてフィッシュパスを設立しました。 事業目的は、川を舞台にICTによるイノベーションを起こし、地方に光を当て、日本の川・地方の未来を変えることです。これまで開発したICT技術として、遊漁券オンライン販売、遠隔監視、防災、観光情報発信などあります。これらにより、多くの漁協が、売上と業務効率化が向上し、また地域との連携も進み、多くの漁協が経営の安定化を実現しました。 現在は、北は北海道、南は鹿児島まで多くの川と提携して事業展開しております。まだ一部ではありますが、川を囲んで、漁協と釣り人と地域社会を結び、豊さと賑わいの実現を目指し、引き続き、日本の川と地域の未来に向けて、事業展開を行っていきます。 最後になりますが、日本には素晴らしい自然があります。その自然は地方にしかない最大の魅力です。その誇れる財産を国内外に発信し、人を呼び込み地方を豊かにしていきます。 フォントの適用 株式会社フィッシュパス代表取締役 西村 成弘